図1 NIES業績リストのタイトル等虚偽記載 - クリックすると画像大
文献13(NIES業績資料)には以下の論文が業績として記載されている。
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[誌上発表(査読なし)]
66.岡川 梓 (2008) EU KLEM データに基づく代替弾力性に関する研究, 内閣府経済社会総合研究所編, 環境CGE モデル研究会報告書, 2008 年3 月
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しかし、上記論文の論文タイトル等は虚偽で正しくは図1のとおりです。
☆虚偽記載の証拠1 - 出版元の証言
上記論文の出版元である内閣府経済社会総合研究所に確認したところ、上記のタイトル等の論文は成果物として存在しないと回答されました。
また、成果物として存在するのは
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Okagawa A., Ban K. (2008) Estimation of substitution elasticities for CGE models, 内閣府経済社会総合研究所編, 環境CGE モデル研究会報告書, 2008 年3 月
上記論文(2008ESRI)のキャッシュ
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という論文だけであり、この論文が「内閣府経済社会総合研究所編, 環境CGE モデル研究会報告書」に該当すると考えられるとのことでした。
☆虚偽記載の証拠2 - 著者の自認
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[誌上発表(査読なし)]
66.岡川 梓 (2008) EU KLEM データに基づく代替弾力性に関する研究, 内閣府経済社会総合研究所編, 環境CGE モデル研究会報告書, 2008 年3 月
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しかし、上記論文の論文タイトル等は虚偽で正しくは図1のとおりです。
☆虚偽記載の証拠1 - 出版元の証言
上記論文の出版元である内閣府経済社会総合研究所に確認したところ、上記のタイトル等の論文は成果物として存在しないと回答されました。
また、成果物として存在するのは
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Okagawa A., Ban K. (2008) Estimation of substitution elasticities for CGE models, 内閣府経済社会総合研究所編, 環境CGE モデル研究会報告書, 2008 年3 月
上記論文(2008ESRI)のキャッシュ
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という論文だけであり、この論文が「内閣府経済社会総合研究所編, 環境CGE モデル研究会報告書」に該当すると考えられるとのことでした。
☆虚偽記載の証拠2 - 著者の自認
図2 「内閣府経済社会総合研究所編, 環境CGE モデル研究会報告書」が2008ESRIであること及び論文タイトル等を著者が正しく認識していた証拠 - 画像クリックで大
また図2のとおり、阪大DPは最初から3ページ目(p3でない)の脚注で
「This paper is based on the final report of the environmental modeling project of the Economic and Social Research Institute, Cabinet Office, Government of Japan (ESRI).」
(訳- この論文は内閣府経済社会総合研究所の環境モデリングプロフェクト(環境CGEモデル研究会)の最終報告書をもとにしている。)
という文章が2008ESRIに比べて新しく追加されている。
これは阪大DPのオリジナルが2008ESRIであることを示すだけでなく、「内閣府経済社会総合研究所編, 環境CGEモデル研究会報告書」が2008ESRIであることを著者が自認したことを示す。従って、NIES業績リストの記載は虚偽記載と推測される。
また、この自認は著者が(少なくとも阪大DP提出時には)「内閣府経済社会総合研究所編, 環境CGE モデル研究会報告書」のタイトルや著者名、記載言語を正しく認識していた証拠である。
☆虚偽記載の効果と故意性に関する私見
指摘項目#40で述べたとおり、阪大DPと2008ESRIは同一内容であり、図1の虚偽記載は、NIES業績資料上で阪大DPと2008ESRIがあたかも別内容の論文であり、重複発表論文をNIES業績資料に全て記載していることをごまかす効果を出しています。
また、あくまで私見になりますが、(1)英語と日本語は全然違うため、取り違えは考え難いこと、(2)英語を適切な日本語に直すのは考えた上で実行しなければ通常できないこと、(3)虚偽のタイトルと正しいタイトルは類似性が全くといっていいほどなく、取り違えは考え難いこと、を考えると、この虚偽記載が過失ならば、なぜ生じたのか全く理解できません。
3回も不可解な虚偽記載が続き、それらが業績水増しをごまかす効果を出している点は記載者にとって都合がよすぎるもので、偶然がこれほど重なったとは信じられません。
「This paper is based on the final report of the environmental modeling project of the Economic and Social Research Institute, Cabinet Office, Government of Japan (ESRI).」
(訳- この論文は内閣府経済社会総合研究所の環境モデリングプロフェクト(環境CGEモデル研究会)の最終報告書をもとにしている。)
という文章が2008ESRIに比べて新しく追加されている。
これは阪大DPのオリジナルが2008ESRIであることを示すだけでなく、「内閣府経済社会総合研究所編, 環境CGEモデル研究会報告書」が2008ESRIであることを著者が自認したことを示す。従って、NIES業績リストの記載は虚偽記載と推測される。
また、この自認は著者が(少なくとも阪大DP提出時には)「内閣府経済社会総合研究所編, 環境CGE モデル研究会報告書」のタイトルや著者名、記載言語を正しく認識していた証拠である。
☆虚偽記載の効果と故意性に関する私見
指摘項目#40で述べたとおり、阪大DPと2008ESRIは同一内容であり、図1の虚偽記載は、NIES業績資料上で阪大DPと2008ESRIがあたかも別内容の論文であり、重複発表論文をNIES業績資料に全て記載していることをごまかす効果を出しています。
また、あくまで私見になりますが、(1)英語と日本語は全然違うため、取り違えは考え難いこと、(2)英語を適切な日本語に直すのは考えた上で実行しなければ通常できないこと、(3)虚偽のタイトルと正しいタイトルは類似性が全くといっていいほどなく、取り違えは考え難いこと、を考えると、この虚偽記載が過失ならば、なぜ生じたのか全く理解できません。
3回も不可解な虚偽記載が続き、それらが業績水増しをごまかす効果を出している点は記載者にとって都合がよすぎるもので、偶然がこれほど重なったとは信じられません。