不適切内容指摘項目#9

文献3(2007EcoMod)と文献4(2008計画行政)はマクロ変数データ等が同一又は酷似しているのに、1990年時のBAU時二酸化炭素排出量データが異なっている。同じ分析をやったなら、違うBAU時二酸化炭素排出量データなのは不合理。

また、2008計画行政記載の1990年時BAU二酸化炭素排出量3846百万t-Cという値は"2030年のエネルギー需給展望(最終報告)"[2007EcoModの根拠文献]、"2030年のエネルギー需給展望(中間とりまとめ)"[2008計画行政の根拠文献]のどちらにも一切存在しない値である。しかも正しい値と比較して、ケタ違い、かつ全然違う値が記載されている。あくまで私見だが、類似の値や根拠文献中の別項目と取り違えたらならともかく、きちんと根拠文献を見ていたら過失でこのように間違えるのは通常考え難い。

従って2007EcoModの1990年時BAU二酸化炭素排出量3846百万t-Cという値は根拠文献を調べずに記載されたか、別なものに変更された疑いがある。故意に行った場合は捏造や改ざん。両文献の生データの確認が必須。

不適切内容指摘項目#10

文献3(2007EcoMod)と文献4(2008計画行政)はマクロ変数データ等が同一又は酷似しているのに、2010年時のBAU時二酸化炭素排出量データが異なっている。同じ分析をやったなら、違うBAU時二酸化炭素排出量データなのは不合理。

また、2008計画行政記載の2010年時BAU排出量6131百万t-Cという値は"2030年のエネルギー需給展望(最終報告)"[2007EcoModの根拠文献]、"2030年のエネルギー需給展望(中間とりまとめ)"[2008計画行政の根拠文献]のどちらにも一切存在しない値である。しかも正しい値と比較して、ケタ違い、かつ全然違う値が記載されている。あくまで私見だが、類似の値や根拠文献中の別項目と取り違えたらならともかく、きちんと根拠文献を見ていたら過失でこのように間違えるのは通常考え難い。

従って2007EcoModの2010年時BAU排出量6131百万t-Cという値は根拠文献を見ずに記載(故意の捏造)されたか、故意に改ざんされた疑いがある。両文献の生データの確認が必須。

説明図1 (#9,#10共通)- データが同じなのに1990年
,2010年BAU時CO2排出量が異なる(故意なら条件の捏造又は改ざん) - (注)図中の改ざんは故意の場合

9-10-1



説明図2(#9,#10共通) - 2008計画行政に記載された1990年,2010年BAU時CO2排出量のデータは根拠文献中に存在しない(故意なら条件の捏造又は改ざん)
- (注)図中の捏造、改ざんは故意の場合
9-10-2


説明図1,2をクリックするとより大きく鮮明な画像になるので、そちらをご覧ください。